【⑥ それでも私は「与える組織」に戻ろうとしている】
社会保険労務士リーガルオフィス

人財ハピナビ
契約社会は、正直、楽でした。
線を引けばいい。
守ればいい。
踏み込まなくていい。
お金の面でも同じです。
「時給2,000円なら頑張ります」
そう言われれば、確かに分かりやすい。
でも現実には、
2,000円分の仕事を“最低限こなすこと”に全力を注ぐのが労働者です。
それ以上でも、それ以下でもない。
先回りして考える必要はない。
良くする提案をする必要もない。
責任を背負う必要もない。
ただ、決まった仕事を終わらせて、
決まったお金を受け取る。
かつては、
先回りして動く人、
周りを見て提案し、どんどん進める人を
「お金は後からついてくる」と表現していました。
でも残業も悪となった今は違う。
「それは信用できない」
「紙の契約書が欲しい」
「先に条件をはっきりさせてほしい」
能力や労力を使う前に、測る人が圧倒的に増えた。
残業も同じです。
「残業代が出るならやる」
「出ないならやらない」
それが、自分のミスの後始末であっても
平然とそう言われるケースがあります。
ある意味、正しい。
法律的にも、理屈としても正しい。
でもそれは、
目先だけ正しい。
長期で見たら、
圧倒的に損をしている人を、私は何人も見てきました。
経験が積み上がらない。
信頼が溜まらない。
任される仕事が増えない。
結果、いつまでも「替えのきく人」で終わる。
「自分のことは自分で守る」と言いながら、
実は一番守るべき
未来の自分の価値を削っている。
人が成長する瞬間を、私は何度も見てきました。
それは、条件が整ったときじゃない。
契約を守ったときでもない。
誰かの言動に触れて、心が動いたとき。
「この人のために」と志を立てたとき。
人のために決断し、腹をくくってやり切ったとき。
そして、誰かから本気で愛されていると実感したとき。
その一つ一つが、
人の器を広げ、視野を変え、人生を前に進める。
便利になっても、
効率化が進んでも、
ここだけはAIにもDXにも代替できない。
だから私は確信しています。
人は、人によってしか磨かれない。
だから今、私は
「与える組織」に戻ろうとしています。
誤解してほしくないのは、
精神論に戻りたいわけじゃない。
法律は守る。
ルールも整える。
その上で――
お金では測れない価値が、確実に存在することを、組織の中で取り戻したい。
社労士として、
“守るだけの法律屋”で終わりたくありません。
会社全体を見て考える力。
自分の仕事が、誰の役に立っているのか。
この会社は、社会にとってなぜ必要なのか。
そうした問いを、
社員さん自身が持てる組織を増やしたい。
与える人が損をしない会社。
思いやりが、評価につながる職場。
信頼が、数字を超える瞬間。
それはAIには作れない。
DXでも設計できない。
人間にしか作れない組織が、確かにある。
遠回りして、失敗して、
それでも私は今、ここに戻ってきました。
これからも
「風通しのよい職場づくり」を通して、
日本の会社に、日本人らしい強さを取り戻していきます。
そんな評価制度にご興味ある方は、一緒に進めて参りましょう。
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