業務中に交通事故に遭ったときは、原則として先に自動車保険（自賠責保険など）を使います。
支給率が高く、慰謝料など発生するケースだと労災のみの利用は不利になります。

ただし事故に遭った従業員が、労災保険を先に使いたいと希望したとき（相手が無保険車のケース等）は、労災保険を先に使うことが出来るケースもあります。

労災保険と自動車保険（自賠責保険など）の両方から同じの事由（治療費、休業補償など）で給付は受けられません。自動車保険から同じ事由で支給を受けたときは、労災保険からその分を控除されます。

労災保険の休業補償は給与のおおよそ8割です。このうちの2割は「休業特別支給金」です。

自動車保険（自賠責保険など）を使っても、休業補償のうち2割部分の「休業特別支給金」の請求はできます。