今年の夏も猛暑が予想され、更に今年は新型コロナ感染予防のためのマスク着用での外出になります。
マスクをすると3℃ほど口の周りの温度が上がるといわれています。時間が経つにつれて息苦しさも感じます。
心拍数や呼吸数が1割ほど増えるというデータもあります。
密接・密集の状態を避け、必要のないケースではマスクを外すといった工夫も、熱中症対策として大切になります。

熱中症は、温度が28℃以上、湿度が50％以上になると急増します。
湿度が高いと汗を抑制し、熱が体内にこもって熱中症の原因になりますので、蒸し暑い日や室内でも湿度が高いと危険です。
熱中症のもう一つの原因が汗による脱水です。
汗をかくことで血液の液体成分が汗として出ていってしまうと、血液は粘り気の度合いが高くなってドロドロになってしまい、細い血管などで血液が詰まりやすくなります。夏に脳梗塞が増えるのはこのためです。

熱中症を防ぐためには
汗は水分と共に元気も一緒に消耗させてしまいます。外出や活動する前など、汗をかく前に水分とエネルギー補給を忘れずに。
高齢になると体内の水分量が減少することに加えて、「暑さ」や「のどの渇き」を感じにくくなります。
水分補給の時間を決めて、その時間に水分を補給するのも一つの工夫かもしれません。

脱水になっていないか、確かめてみましょう。
1、自分の手の甲を軽くつまみます。高齢者は胸の皮膚を軽くつまみます。
２、つまんだ皮膚のもどり時間を測ります。
【正常】2秒以内を正常とします
【脱水】2秒以上なら脱水の疑い