経歴・プロフィール紹介

元々、私は生まれも育ちも大阪でした。兵庫県村岡市出身の父、鹿児島県いちき串木野出身の母の元に生まれ、学生時代まで大阪で育ちました。その後、就職で東京に出ていたのですが、母が地元の鹿児島へ帰ることをきっかけに、私は薩摩川内市へ来ました。現在の株式会社岡野エレクトロニクスができたばかりのころ、そこに就職しました。あれは昭和58年のことでしたが、以来ずっと鹿児島におります。そして、この工場で私なりに必死に奮闘していたら、12年前に社長に抜擢されたのです。もともと弊社は、富士通さんの下請けでした。ところがその富士通さんが2010年に撤退することになったのです。私の工場は100パーセントの仕事が富士通さんからのもので、それに震災が加わったため状況は絶望的でした。ですが、そのどん底をスタート地点と考え、諦めずに頑張っていたら現在は年商2６億円を超える会社になれたという次第です。今でこそ弊社は安定しておりますが、それまでには大変な思いをしました。何百人の社員に辞めてもらったり、また色んな工場に社員たちを応援に行かせる等、やりくりしました。そうして自社の仕事を始めるということで、よその応援に行かしていた社員たちに戻ってきてもらい現在の状態まで持ってきたのです。

私は社員たちに社長にしてもらったと考えておりますので、あのどん底期を共有してくれた恩返しとして、この会社を百年企業にしたいと思っています。現在は社長を退き、顧問として見守っております。そのための取り組みも考案中です。これまでお世話になったお客様のことをしっかり考え、これから来る新規のお客様や仕事への参考にして頂き、つまり弊社の強みや弱みをよく分析した上で、経営陣のみならず社員全体で現状をさらに高めていって欲しいです。

企業連携協議会ついて、普段から新しい取り組み・イベント事など積極的に取り組んでいる印象ですが、普段から意識されていることはございますか？

私が強く持っている考えは、自分の幸せは地域の幸せにつながるというものです。現在は、薩摩川内に立地する正会員が147社、賛助会員が42社を束ねる企業連携協議会の理事長も務めさせていただいています。企業間の交流や情報交換を促進することでお互いの発展を図り、また雇用の拡大もできることになると考えています。

薩摩川内というところにどんな会社があるのかをとにかく知ってほしいと思います。それぞれの企業が1社で何とかしようということではなく、いわば薩摩川内市は147社が束になって戦うという体制作りができているといってよいでしょう。我々の活動で街を発展させ、「薩摩川内にいてよかった、来てよかった」と思われる都市づくりに貢献したいと考えています。

今までの人生で一番影響を受けた方はいらっしゃいますか？

千葉在住の尊敬する師匠がいます。40歳の時「頑張れ！」と様々な言葉や、エールを頂いたことがきっかけで今の自分がいます。

1日のタイムスケジュール・趣味など教えてください♪

【1日のタイムスケジュール】

6：00起床～7：00「珈琲を飲みながら、昨日を振り返ったりとゆっくり考える時間を過ごします」

7：30行動開始！

「マグロと一緒で、止まると死ぬ(笑)。止まってしまってはいけないと家でゴロゴロの時間は基本ないです。」

17：00～仕事を終え自宅でゆっくり過ごす。

21：00就寝

「運動は大事。良く体は動かしています。レイナの選手とストレッチをしたり、先日は一緒に50メートルダッシュしました。1回勝利しましたよ！逃げ足は速いです！(笑)」

【好きなTV番組】TVというTVはあまり観ないのですが、世の中をウォッチするためニュース、報道番組が欠かせません。

【趣味】レイナ川内レディースサッカークラブを応援する事・スポーツ観戦。

「あとは、レイナの為の料理作りかな。合宿のたびに作っていれば上手になれますよ♪食事レシピは栄養面を考えながら作っています。（例：低温調理の生姜焼き・温かくてすぐ提供できるトマト煮込みなど）」

薩摩川内市に対する想いや、これから力を入れていきたい取り組み等はありますか？

薩摩川内市は、住みやすくとても良い町だと思いますが、もっともっと出来ることは沢山あると思います。

皆が『薩摩川内市にいてよかった！来てよかった！』と思ってもらえるのを大前提として、その為には、市民の皆さんが思っている、願っているようなことを、企業連携協議会代表として企業の皆さんと話し合いながら、様々な面で更に町を良くしていきたいです。市民の皆さんの声を聞き、各企業からの発信に力を入れていきます！

そして、大好きなレイナ川内レディースサッカークラブの選手たち。私のひとつの生きがいになっており、常に作戦を練っています。目標があるから元気でいれます！諦めないで挑戦！

サッカーに限らず、薩摩川内市はスポーツの町。この地域から沢山の選手が羽ばたいてくれることを心から願っています。関西出身ですが、誰よりも負けずに、薩摩川内市を一番に愛しています。皆で薩摩川内市を盛り上げていきましょう！

あとがき

誰よりも薩摩川内市を想う気持ちを名一杯にお聞きすることができ、スタッフ一同とても感激いたしました。

「この町の為に死ぬまで頑張ります！」

と、とても心強い言葉を頂き、笑顔溢れるインタビューの場でした。

インタビューにご協力頂いた田中博さん、誠にありがとうございました！