経歴・プロフィール紹介

鹿児島県薩摩川内市城上町生まれ。吉川小・高城東中学校に通い、山や川で遊びながらも実家の林業・農業を手伝う。川内高校進学、学業に励みつつ、友人たちとオートバイやヒッチハイクを楽しむ等、青春を謳歌。専修大学経営学部へ進学後は就職に向けて資格取得に励みながら、生活費の為のアルバイトや友人たちとの山登りサークルなど、アクティブな活動で充実した学生生活を送る。大学卒業後は東京で宅建士として不動産会社に就職、誠実な対応と地道な努力を心がけ、約１年で業務責任者を任される。昭和４６年頃、旧川内市が水害に見舞われ甚大な被害を受け、お父様が営む建築・土木業を手伝う為に帰鹿。建設や土木に関する資格取得に励み、懸命に働きながら様々な困難と立ち向かう中、倫理法人会に出会い、加入。これまでの考え方を見直し、人生が変わる大きなきっかけとなった。現在、株式会社宇都組・みやこ興産株式会社取締役会長並びに倫理研究所法人アドバイザーとして、県内外で講演を行っている。令和２年藍綬褒章を受章。

宇都組・みやこ興産をはじめ、倫理法人会とこれまで様々な経験をしてきた中で、影響を受けた人物、言葉などを教えてください。

やはり「父」の生き方ですね。私の父は親分肌な性格で、朝からお酒を飲めるほどパワフルで元気な人でした。また私が東京から帰鹿し父の会社で働いている時、弟を不慮の事故で失いました。親として人生において悲しく辛い出来事があっても自分の弱みを決して見せない“強さ”を持っていました。強いだけあって厳しい父でしたが、時には優しい一面を感じておりましたので、父だけでなく母にもですが、両親の為に頑張ろうという想いで懸命に働いていました。あと、商売の厳しさを指導してくださった経営者の方がいらっしゃいまして、その方もですね。厳しい言葉で鍛えられました。でも、父と同じように優しかったです。仕事の面で苦しい時には手を差し伸べてくださって、まるで第二の親子のように可愛がってくれてたんだなと今なら分かります。言葉でいうと、あの有名な西郷隆盛の「雪に耐えて梅花麗し」や倫理法人会での言葉「苦難福門」など他にもたくさんあります。特に倫理法人会との出会いに関しては、私の人生を変えた大きなきっかけでした。これまでの人生全てを振り返り、考え方や生き方を見つめ直す。自分が変わることで会社が変わる、家庭が変わる、全て良い方向へと導かれました。

座右の銘

【風雪人を磨く】→冷たい風、厳しい雪にさらされて磨かれていく（苦難に立ち向かうほど磨かれていく）

【苦難福門】→苦難は幸福の門である（苦難に直面したときは、嫌がったり逃げたりせずに、堂々と喜んで受け止め、自分を改めていくとき、幸福の世界が開ける）

地元薩摩川内市はどんな町だと思いますか？さらにどんな町にしていきたい、なってほしいと思いますか？

まず薩摩川内市は「歴史」のある町です。というのも、薩摩川内市には薩摩国府があり、薩摩の国司として“大伴家持”が来たとされています。他にも天皇様のご先祖にあたるニニギノミコトという神様をまつっている新田神社もありますね。そういった由緒ある歴史の存在をもっとPRしてほしい、していかなければならないと思っています。あと少子高齢化が進む中で大切なのは、ふるさとにある財産をもっとアピールすることですかね。まず地域の方たちが薩摩川内市のルーツを知ること、ふるさとの宝を持っているということを自覚して誇りをもつことが大切だと思います。これからを生きる若い世代の方々にも、薩摩川内市の歴史を通して魅力を感じていただきたいです。

あとがき

自分の人生を振り返り、恥じたことも含め全てをさらけ出す。それが自分の心の整理に繋がり、新しいものが入ってくる。そういった記憶だけでなく心の奥に深く残るお話をしてくださった宇都要一さん。また、相手が幸せであれば、その幸せは振り子のように自分に返ってくる「振り子の法則」は、会社のみならず家庭でも当てはまること。誕生日には奥様と記念旅行されているという心温まるお話も聞かせてくださいました。地元薩摩川内市のふるさとを、地域の方々との交流を大切に想う気持ちは、まいぷれ事業部にとっても同じことです。改めて深く考えさせられたインタビューとなりました。インタビューにご協力頂いた宇都要一さんをはじめ、株式会社宇都組・みやこ興産株式会社の方々、誠にありがとうございました！