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突撃インタビュー!われらが地元の名士訪問

【第1回】堀之内 力三(ホリノウチ リキゾウ)さん 堀之内酒店 三代目店主

薩摩川内市・さつま町で活躍されている名士の方々をまいぷれ編集部が突撃取材してきました!

経歴・プロフィール紹介

 

鹿児島県薩摩郡さつま町で生まれ、堀之内酒店を営むお父様とお母様、活発なお兄さん二人に鍛えられながら逞しく成長する。

高校から始めたレスリングは九州大会で優勝するほどの実力で、オリンピックも視野に大学へ進学するも怪我の為に断念。大学卒業後はレスリングの指導者を目指しALSOKに入社する。その後、鹿児島のレスリング普及の為に母校である樟南高校に場所を借り、ご友人たちと「鹿児島レスリング倶楽部」を発足し子どもたちへの指導に力を入れる。

 

平成16年に父、洋一さんが病気により亡くなられたことを機に、鹿児島にいる自分が力になれたら…と跡を継ぐことを決意。

卸業者からの仕入れが全ての小売店でしたが、全国の生産者を訪ね歩き、納得した商品を直接仕入れ販売する自分流のスタイルにお店を一新しました。

 

地元の有志達とふるさとに愛される焼酎を広める為「薩摩心酔会」の立ち上げや、さつま町オリジナル焼酎「薩摩心酔 力三」の発売、若い世代の地元愛を深める活動として「19歳の焼酎プロジェクト」を主催したりと、生まれ育ったさつま町を拠点に幅広く活躍している。

プライベートでは金峰町出身の奥様との間に3人のお子様に恵まれ、三代目店主としても、お子様思いの頼れる"父ちゃん"としても奮闘中です。

 

【最近の愛読書】『お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!』 著者:中村文昭

レスリング一色の生活から突如として焼酎の世界に飛び込まれたわけですが、当時から今に至るまで様々な苦労があったのではないでしょうか?

そうですね…。父が亡くなり跡を継ぐことになったのが突然だったので、ほぼ1からのスタートで最初は特に戸惑いましたね。父は卸からの仕入れのみでしたので店作りもですし、何から手につけていいのか分からない手探り状態でした。

 

そんな右も左も分からないとき、知り合いの酒造会社の社長や色々な方から「この人に会いに行け!」と強く勧められまして、鹿児島市にある宝納酒店の社長に会いに行ったんです。その方に言われたのが、

「君の地域の周りには魅力はすべて揃っている。その魅力を君らしく繋ぎ合わせれば君だけの酒店をつくることが出来る。」

その言葉を頂いた時、ストンと腑に落ちたというか、さつま町を生かした酒屋つくりが自分に出来る、自分だけに出来ることがあるんじゃないかと思いました。それが今の活動に繋がっているのかもしれませんね。

お店のレイアウトやお酒のPOP作りなど、細かなところまでこだわりが感じられる店内。焼酎だけにこだわらず、日本酒やオーガニックワイン等、店主が良い!と思ったものがズラリと並んでいます。

※写真のワインはダミー瓶を展示しております。取り扱いのワインは全てセラー内にて熟成の眠りについております。

地元さつま町はどんな町だと思いますか?更に、どんな町にしていきたいと思いますか?

30から50代くらいまでの年代が特に、意識の高い頑張っている方が多いと思っています。ピースは揃っていて、温泉もある、酒も食べ物も、農畜産物もある。ただ、ブランド力として弱いと感じますね、それぞれがバラバラになってしまっているというか…。それを繋げて、行政やJA・商工会を巻き込んでPRできるよう活動していきたいとは考えています。さつま町のブランド力を高める、一酒屋ではありますが、さつま町に住んでいる自分に課せられた役割でもあるかと思います。

 

以前から意識して活動しているのは、町のイベントごとに積極的に参加したり、地元の酒蔵さんと飲食店さんを繋げる橋渡し役になるようにしています。商工会に入って意見交換をしたりもしていますが、最近はお茶農家さんとの関わりも増えていまして。お茶のランク付けだけでなく、個性をどう出していくかどうか。様々な分野の生産者、販売者の方と議論し、町全体がかなり活発化してきていると感じています。

仲の良いご夫婦でツーショット!配達や焼酎造りに必要な畑仕事、取引先への外回りで忙しい力三さん。不在の間、奥様とお母様が素敵な笑顔でお店を守ります。

あとがき

焼酎に携わりながら、さつま町の活性化の為に走り回っている堀之内力三さん。主催されている「19歳の焼酎プロジェクト」に関しては、焼酎づくりを通して、人の手で人との関わりがあって出来上がる焼酎づくりを見てもらい、若い人に色々な価値観を見出して欲しい!と、熱い想いを語って下さいました。

人と人との架け橋になることを意識されているのが伝わってきます。最近の目標を尋ねると、

「一つ一つの垣根を越えるような活動をさつま町でしていきたい。」とのこと。

様々な人、お店、町を巻き込んで、熱い情熱を胸にさらなる活躍を期待される堀之内力三さん。まいぷれ事業部も更に活動の幅を広げ、地元を応援、活性化出来る企業として成長したい!と改めて思わされたインタビューとなりました。

インタビューにご協力頂いた堀之内力三さんはじめ、堀之内酒店の方々、誠にありがとうございました!

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